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九州大学 生体防御医学研究所
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福岡市東区馬出3-1-1
TEL 092-642-6814 / 4516
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研究所の使命

所長

所長 大川 恭行
Director Yasuyuki Ohkawa

2026年5月1日

九州大学生体防御医学研究所は、生体が外界からの脅威や内部環境の変化に適応し、恒常性を維持するために備える根源的な仕組みである「生体防御」を研究の中心課題として掲げ、その分子・細胞・個体レベルにわたる制御機構の解明と、生体防御機構の破綻によって生じる疾患の克服を目指して研究を推進しています。生命現象の本質に迫る基礎研究から疾患理解と医療応用につながる研究までを一体的に展開し、生体防御研究の発展を牽引する研究拠点として、これまで数多くの重要な成果を国内外に発信してきました。

本研究所は1982年に九州大学温泉治療学研究所と医学部附属癌研究施設の統合により発足し、生体防御研究の中核拠点として発展してきました。2001年には遺伝情報実験施設との統合を契機に研究体制を大きく再編し、生命科学の進展に対応した研究基盤を整備してきました。近年では、システム免疫学統合研究センターおよび高深度オミクスサイエンスセンターの設置により、最先端医学生物学研究を支える基盤をさらに強化しています。

単一細胞解析、空間オミクス、クライオ電子顕微鏡、ゲノム編集などの先端研究技術を基盤として整備し、共同利用・共同研究拠点として国内外の研究者に開かれた研究環境を提供していることも本研究所の大きな特色です。これらの技術を融合することで、感染症、がん、アレルギーなど多様な疾患の発症機構の解明に向け、大規模かつ高精度な生命データの取得と統合解析を推進しています。

さらに近年では、国際連携部門および学際生命科学部門を創設し、組織対組織の国際連携を軸とした研究推進と新領域創成に取り組んでいます。生物学、情報科学、数理科学、工学などの異分野融合を通じて、生体防御システムを多角的に理解する新たな研究領域を切り拓き、生命科学研究の新たな潮流を生み出すことを目指しています。

こうした取り組みをさらに加速するため、2026年度には研究体制の一層の強化を図ります。学際生命科学部門においては、クロマチン構造機能研究分野、がんゲノム制御学分野およびエピゲノミクス分野を新たに設置するとともに、寄附研究部門として「中谷高次生命ダイナミクス研究部門」を発足させます。これにより、エピゲノム制御から高次生命ダイナミクスに至る統合的研究を推進し、生体防御研究の新たな展開を切り拓いていきます。

九州大学生体防御医学研究所は、これらの新たな研究体制と先端研究基盤、国際的研究ネットワークを礎として、生体防御研究を先導する世界的研究拠点としての役割を担い、生命医学の新たな地平を切り拓く研究を推進してまいります。今後も教員・学生・スタッフが一体となり、革新的研究成果を通じて医療イノベーションの創出に取り組んでまいります。皆様の一層のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。