第725回 生医研セミナー(多階層生体防御システム研究拠点)


下記の通り、オックスフォード・ナノポアテクノロジーズ社のシークエンサーMinIONに関するセミナーを開催致します。 多くの方々のご来聴をお待ちしております。

演題

オックスフォード・ナノポア社シークエンサーMinIONの基礎と活用事例、今後の開発ロードマップについて

演者

宮本 真理, PhD
株式会社オックスフォード・ナノポアテクノロジーズ
テクニカルアプリケーションマネージャー

日時

2016年10月18日(火) 13:00~14:00

場所

病院キャンパス内 生体防御医学研究所 本館1階 会議室
以下の地図の24番です。
(https://www.kyushu-u.ac.jp/f/28545/hospital_jp.pdf)

要 旨

イギリスに本社を置く、オックスフォード・ナノポアテクノロジーズは手の平サイズのシークエンサーMinIONを2015年より一般向けに販売開始している。MinIONはナノメートルサイズのタンパク質の穴を通過する分子を測定するナノポアセンシングという技術を使った第3世代のシークエンサーである。特にMinIONは手の平サイズという携帯性から、従来のラボでの実験・シークエンスといった活用にとどまらず、感染症の現場での菌の検出・同定など屋外でのシークエンスを可能にしている。現在NASAが宇宙ステーションでMinIONを使ったシークエンスを行っていることはニュースにもなっている。本講演では、MinIONのシークエンス原理から、その仕様、そしてすでに活用されている事例や論文の紹介を交えて、MinIONへの理解を深めていただくとともに、現在開発をすすめているナノポアセンシングを使ったハイスループット版シークエンサーPromethION そして、サンプルプレップの自動化を行うVoltraxなど、開発中の関連製品についても紹介する。

(参考文献)https://nanoporetech.com/publications

連絡先

生体防御医学研究所 トランスクリプトミクス分野
大川 恭行 092(642)6427