我々の研究について

私たちの体を構成する細胞の働きは、遺伝子によって指示されています。遺伝子はDNAに書かれた「命令書」とも言えますが、この命令書が読まれるかどうかは、DNAとヒストン(たんぱく質)が組み合わさった「クロマチン」という物質によって大きく左右されます。クロマチンは、細胞の種類や発達段階に応じてその形を変え、遺伝子がオンかオフかをコントロールしています。

しかし、私たちの体がどのようにして多種多様な細胞に分化していくのか、その過程でクロマチンがどう関わっているのかは、まだ十分に理解されていません。私たちの研究領域では、クロマチンが細胞の「運命」を決定する際に果たす役割に着目しています。具体的には、ヒストンの化学的変化、DNAの空間的な配置、遺伝子のスイッチ役であるエンハンサーとプロモーターとの距離など、さまざまな要素がどのように組み合わさってクロマチンの構造を変え、細胞を特定の方向へ導くのかを研究しています。

この複雑なプロセスを「エピコード」と呼び、細胞の分化や個体の発生における後天的な「暗号」と捉えて解明することを目指しています。クロマチンの新たな理解を通じて、生命科学における大きな変革、つまりパラダイムシフトを引き起こしたいと考えています。

領域代表

立花 誠 
大阪大学・大学院生命機能研究科

立花領域究代表による成果がNature Structural & Molecular Biology誌に掲載されました!
Dynamic regulation of H3K9 dimethylation drives mouse minor zygotic genome activation

本領域が協賛する国際セミナーが東大・定量研でハイブリッド開催されます!
日時:2026年5月26日16:00-18:00
講師:Yasuhiro ARIMURA(有村泰弘先生), Ph.D., Fred Hutch Cancer Center, WA, USA
ご参加の際は、下記フォームより事前申込をお願いいたします。
https://forms.gle/CEpdNiFQ18HbenSWA

川口公募研究による成果がDevelopment誌に掲載されました!
ATAC-seq of low-input and cryopreserved primordial germ cells reveals functional enhancers

深谷計画研究代表による成果が bioRxivに掲載されました!
Polymeric mechanism of enhancer-promoter cooperativity in transcriptional bursting
https://doi.org/10.64898/2026.04.29.721797

さらに読み込む

お知らせ

Copyright © Deciphering the epicode of chromatin, which controls cell fate decisions in organisms
トップへ戻るボタン