下記のとおり、森下和広先生によるセミナーを開催致します。
森下先生は血液内科医として病棟勤務後、白血病発症機構に興味をもたれ、基礎医学に転身されました。その後一貫して積極的に白血病の発症機構研究をすすめて来ておられます。今回は下記の内容でご講演をいただきます。皆様の積極的なご参加をお待ちしています。
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日時 | 平成23年1月25日(火)18時より19時まで |
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場所 | 馬出医学系キャンパス内 総合研究棟 セミナー室 105
以下の地図の1番になります。 (http://www.kyushu-u.ac.jp/access/map/hospital/hospital.html)
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演題 |
難治性白血病の白血病発症機構
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演者 | 森下 和広 先生
宮崎大学医学部機能制御学講座腫瘍生化学分野
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要旨 |
成人白血病には、その原因遺伝子が確定できず有効な治療法がない、いわゆる難治性白血病が今だ半数を占めている。当研究室では難治性白血病のゲノム解析を元に、原因遺伝子の同定並びに機能解析を通じて新規治療法の開発へと繋がる一連の研究を行っている。その中で急性骨髄性白血病の中でEVI1高発現白血病を、また宮崎を含む南九州に集積する成人T細胞白血病(ATL)のゲノム解析を行っている。EVI1高発現白血病は白血病幹細胞異常としての側面を、ATLはその複雑なゲノム異常から固形がんに近い多段階発がんを呈しており、両者共に治療法の難しさを示していると考えられる。これらの白血病研究の一端を紹介したい。
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連絡先 | 生体防御医学研究所 ゲノム病態学分野 谷 憲三朗 電話:092-642-6434 |
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