教授からの挨拶

私の研究室では、エピジェネティクスの機構について研究しています。エピジェネティクスとは、個体発生の過程で、親から受け継いだ塩基配列を維持しつつ、遺伝子発現を変化させ、その変化を記憶する仕組みをいいます。いったん分化した細胞が、その細胞に特有な遺伝子発現パターンを維持できるのは、エピジェネティクスの働きによります。エピジェネティクスの実体はクロマチンの化学修飾(メチル化、アセチル化など)であり、特定の細胞の持つ修飾の全体をエピゲノムと総称します。エピジェネティクスは、さまざまな生命現象やヒトの病気の解明、再生医療の実現の鍵となる学問であると考えられています。当研究室ではマウスのゲノム編集、次世代シーケンサー、機械学習などの技術を駆使して、エピジェネティクス及びエピゲノムの解明を目指しています。

サイエンスは面白くて楽しくて創造性に富む仕事です。私の研究室には、大学院生から教員までサイエンスを愛する者が全国から集い、山あり谷ありの研究生活を送っています。失敗したっていいじゃない、志を高く持って一緒に頑張りませんか?きみのアイデアが世の中を変えるかも知れません!

2019年3月 佐々木 裕之   
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高等研究院 特別主幹教授   
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研究内容紹介