研究目的

本研究では九州大学において世界的な業績を上げてきたゲノム・エピゲノム研究チームが一体となり、我が国の中核的な拠点(COE)の形成をめざします。そのため、総長支援のもとで新世代DNAシーケンサーを運用しているゲノム解析コンソーシアムと、主幹教授制度により本研究代表者の佐々木が立ち上げたエピゲノムネットワーク研究センター(平成23年4月1日発足)を母体とするチームにより、

  1. バイオインフォーマティクスを含むゲノム・エピゲノム解析パイプラインの確立と人材育成
  2. チームの産出する成果をもとにした「ゲノムの安定性・多様性におけるエピゲノム制御の役割」の解明
  3. 各研究室の専門性を生かした学内共同研究の推進

をめざします。

本研究課題ではチームとしての研究目標を定めると共に、学内外のニーズに対応できる真の研究拠点の構築に主眼を置き、九州大学の生命科学全体を強化したいと考えています。

研究計画

  1. 新世代シーケンサーの大量データをスムーズに解析するパイプラインを確立します。
  2. 参加する各研究室はそれそれの専門分野において微生物(有用および病原微生物)、動植物(有用動植物やマウス等の研究用モデル生物)、ヒト疾患サンプル等を用いてゲノム・エピゲノム解析を行います。3年後にはこれらの成果を統合して、「ゲノムの安定性と多様性におけるエピゲノム制御の役割」に関する全体像を掴み、その一般原理を提案できるように致します。
  3. 学内共同研究を推進し、九州大学に広くゲノム・エピゲノム研究を根付かせると共に、その成果を上記の研究に活用します。