第738回 生医研セミナー(多階層生体防御システム研究拠点)


下記の通り、川村 猛 先生によるセミナーを開催致します。皆様方のご参加を心よりお待ちしております。

演題

質量分析計によるヒストン解析

演者

川村 猛先生
東京大学アイソトープ総合センター
プロテオミクス研究室

日時

2017年4月21日(金) 17:00~18:00

場所

病院地区キャンパス内 総合研究棟105号室
以下の地図の1番です。
(https://www.kyushu-u.ac.jp/f/28545/hospital_jp.pdf)

要 旨

質量分析計を用いたプロテオーム解析は生命科学の分野で一般的な手法になり銀染色レベルで検出されるタンパク質の同定は簡単に可能になった。現在ではタンパク質複合体、リン酸化シグナル経路、網羅的なタンパク質発現定量解析の手法も進展している。
これらのほとんどはボトムアッププロテオミクスと呼ばれる手法により、タンパク質の一部を効果的に検出することによって行っている。
我々はエピゲノム制御に関わるヌクレオソームを構成するヒストンタンパク質の解析を行っている。ヒストンタンパク質はH1, H2A, H2B, H3, H4の5種類であるがバリアントと翻訳後修飾も含めると膨大なパターンが存在し、一種類のヒストンH3の理論的な修飾組み合わせだけでも100兆を超える。
これらを解析するための我々の研究室のアプローチを紹介する。

連絡先

生体防御医学研究所 トランスクリプトミクス分野
大川 恭行 092(642) 6427