第728回 生医研セミナー(多階層生体防御システム研究拠点)
下記の通り、山野 友義先生によるセミナーを開催致します。皆様方のご参加を心よりお待ちしております。
演題
胸腺に存在するB細胞の特徴と役割
演者
山野 友義 先生
ミュンヘン大学免疫学部門・博士研究員
日時
2016年12月16日(金) Dec. 16(Fri), 2016
17:00 ~18:30
場所
病院キャンパス内 生体防御医学研究所 本館1階 会議室
以下の地図の24番です。
(https://www.kyushu-u.ac.jp/f/28545/hospital_jp.pdf)
Seminar Room, Main Building 1F, Medical Institute of Bioregulation
No.24 on the following linked map.
(https://www.kyushu-u.ac.jp/f/28551/hospital_en.pdf)
要 旨
T細胞は胸腺において正の選択および負の選択をうけることにより成熟し、その結果、多様性をもち自己に対してはもたないT細胞の集団が産生される。T細胞の正の選択および負の選択においては胸腺に存在する抗原提示細胞が必須の役割を担う。胸腺のB細胞は胸腺における抗原提示細胞の40~50%をしめるにもかかわらず、その役割についてはあまり知られていない。本セミナーでは胸腺B細胞が有するユニークな表現型、胸腺内で自発的におこる免疫グロブリンのクラススイッチ、及び自己反応性T細胞の負の選択に寄与しうること紹介し、胸腺におけるB細胞の役割を考察したい。
参考文献:Yamano, et al, Immunity. 2015 42(6):1048-61
連絡先
生体防御医学研究所 免疫遺伝学分野
福井 宣規 092(642)6828