第 644 回生医研セミナー(多階層生体防御システム研究拠点)
免疫機構研究セミナー

下記のとおり、竹田 哲也 先生のセミナーを開催致します。皆様のご来聴を歓迎いたします。

演題

細胞分裂における膜と細胞骨格のダイアログ:F-BAR蛋白質の研究を通じて

演者

竹田 哲也 先生
MRC分子生物学研究所・神経生物学部門 Career Development Fellow

日時

2013年 4月22日(月)16:00~17:00

場所

九州大学 病院キャンパス内 総合研究棟 セミナー室 105
以下の地図の1番の建物になります。
(http://www.kyushu-u.ac.jp/access/map/hospital/hospital.html)

要旨

ヒトの体は 約60兆個の細胞によって構成され、その一つ一つが常に分裂・増殖を繰り返すことによって、身体を作り上げ、生命活動を維持している。細胞分裂は、有糸分裂(Mitosis)によって分離した染色体が、細胞質分裂(Cytokinesis)によって生じる娘細胞に均等に分配されることによって完了する。細胞質分裂の異常は、染色体の不均等な分配を引き起こし、ガンなどの疾患の原因となりうる。細胞質分裂は、細胞膜の陥入という顕著な細胞の形態変化を伴うが、膜と細胞骨格がどのように恊働しながらこの形態変化を起こすのかは明らかになっていない。本セミナーでは、分裂酵母Cdc15pと動物細胞Syndapinの2つのF-BAR蛋白質の機能解析を通じて明らかになってきた、細胞質分裂における膜と細胞骨格の相互作用の必要性について考察したい。

連絡先

生体防御医学研究所 構造生物学分野 
神田 大輔(こうだだいすけ)
電話:092-642-6968