第610回 生医研セミナー(多階層生体防御システム研究拠点)
グローバルCOE理医連携セミナー
ヌクレオチドプール研究センターセミナー

下記のとおり、木下 英司 先生のセミナーを開催致します。皆様是非ご来聴ください。

演題リン酸化生体分子解析のためのPhos-tagテクノロジー

演者木下 英司 先生
広島大学大学院 医歯薬学総合研究科
薬学専攻 創薬科学講座
医薬分子機能科学教室 准教授

日時平成24年2月23日(木)16時〜

場所馬出医学系キャンパス内 生体防御医学研究所 本館1階 会議室
以下の地図の21番になります。
http://www.kyushu-u.ac.jp/access/map/hospital/hospital.html

要旨 生体におけるタンパク質のリン酸化反応は細胞内情報伝達などの生体制御に関わる重要な翻訳後修飾である。ヒトのキナーゼ遺伝子は500種以上、ホスファターゼ遺伝子は約150種あり、それらのネットワークのもとでタンパク質のリン酸化状態は厳密に制御されている。その複雑な実像を理解するためには従来のリン酸化タンパク質解析ツールに加えて、新たな視点からの情報を得られる技術の開発も大切である。
 私たちはリン酸モノエステル基を特異的に捕捉する機能性分子Phos-tagを用いて、リン酸化生体分子解析のための技術を開発している。本セミナーでは、これまでに実用化に成功している3種のPhos-tagテクノロジー(1、Phos-tagビオチンによる高感度なタンパク質リン酸化修飾の検出法 2、Phos-tagアクリルアミドを用いたリン酸基アフィニティ電気泳動法 3、Phos-tagポリマービーズを用いたリン酸基アフィニティクロマトグラフィー)を取り上げ、生体内でリン酸化された特定タンパク質からプロテオーム、さらには,核酸までを高精度に定量分析できる方法論を最新の応用事例とともに紹介させていただきたい。

連絡先生体防御医学研究所 脳機能制御学分野
中別府 雄作
電話:092-642-6800


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