第 605 回生医研セミナー(多階層生体防御システム研究拠点)
グローバルCOE理医連携セミナー
免疫機構研究セミナー

下記のとおり、稲垣 冬彦 先生のセミナーを開催致します。
皆様のご来聴を歓迎いたします。

演題オートファジーの構造生物学

演者稲垣 冬彦 先生
北海道大学大学院先端生命科学研究院・特任教授

日時平成24年2月2日(木)16時より17時半まで

場所馬出医学系キャンパス内 総合研究棟 セミナー室 105
以下の地図の1番の建物になります。
http://www.kyushu-u.ac.jp/access/map/hospital/hospital.html

要旨 オートファジーは細胞内の主要な分解経路であり、近年様々な高次生理機能や病態に関わっていることが明らかになり、にわかに注目を集める分野となってきた。しかし、オートファジーに関与するタンパク質群が同定されたものの、オートファジーの分子機構に関してはほとんど未解明の状態である。オートファジーの分子機構を理解する上で、それぞれの構成因子、およびその複合体の構造の解明は重要な意義を持っている。特に、Atgタンパク質は時間的・空間的に極めて密接に相互作用しながら、オートファゴソーム形成という従来の機構では説明できない膜動態に関わっている。そのため、個々の因子の立体構造のみならず、Atgタンパク質群の相互作用や複合体形成の分子機構を明らかにすることが必要である。本セミナーでは、我々がこれまで行ってきたオートファジー関連タンパク質の構造研究より得られた成果について報告する。

(参考文献)
Noda NN et al., Mol Cell. 2011, 44:462-475.
Noda NN, Ohsumi Y, and Inagaki F. Chem Rev. 2009, 109:1587-1598.

連絡先生体防御医学研究所 構造生物学分野 神田 大輔(こうだだいすけ)
電話:092-642-6968
E-mail:kohda@bioreg.kyushu-u.ac.jp

本セミナーは平成23年度システム生命科学府・生命医科学特別講義の一部です

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